石田慶樹さんからコメントをいただきましたので、ここに掲載いたします。
ある日とある地域NOGの会場で自由人の中の自由人がふらっと近づいてきて、「J55のNOCやんない?」と聞かれたので、あまり深く考えずに「別にいいよ」と答えたのがそもそも始まりでした。あとで首謀者に聞いたところでは、NOCには若者も年長者もいてガチャガチャするのがいいんじゃないかと考えて、ひとまず手始めにお願いしてみたとのことでした。

とはいえ、期待されていることとはあんまり考えず、運用の現場からは20年以上遠ざかって腕は錆びついているどころ話ではないので、なるべく邪魔とならないよう、できることがあればやろうということと、知っていることは惜しみなく出そう、ぐらいの気持ちでやってきました。
今回、外部接続が通常あるような専用線による接続ではなく、フレッツ光クロス上でのIPoE方式を使い、会場と堂島を接続する形態をとらざるを得なかったため、VNEとして得た知見を活かせたんではないは思います。最初に、こうすれば良さそうという案を2パターンにまとめて図として出したのがNOCに対する貢献の一つだったでしょうか。あとは、NOCをやっているBAKUCHIKUの様子を見るためにAXIESのホットステージにお邪魔したり、ミーティングに可能な範囲で参加してきて、いよいよホットステージを迎えることになります。
ホットステージ初日は、良い機会ということで、午前中にNOCメンバーへのJPIX大阪の設備見学のアレンジを行い、12名に参加してもらいました。少し前までシャーシ型の機器で存在感があったのだけど、最近はボックス型を組み合わせているので、機器としてのインパクトはなかったかもしれないですが、そのあたりの感想も聞かせてもらえればなあと思います。

会場ネットワークのバックボーンに属していましたが、リーダーがとても優秀だったので問題もなくうまくいっていたので、今回はオペレーションに関しては助言したり技術の解説をしたりで、あとはケーブルを作ったり、機材を運んだり、養生したりといったところでしょうか。イベント会場でイーサネットケーブルを作成するなんて、1992年に神戸でやった以来で、当時は10BASE-T(10Mbps)でしかもコストをさげるために4芯のより対線をつかっていたのを思い出したりしました。道具がよかったのもあって、当時と比べて格段に作りやすかったというのが正直な感想です。
初日の開始直前に会場のコアルータがいきなりハード故障が発生しましたが、これがNOCのベテランが言っていた考えられないことが起こるってことかという感心したりもしてました。

今回、最終日にJANOG含めてトリプルブッキングという状況で、しかも場所がバラバラ(北九州、京都、伊勢)。どうしても伊勢に行く必要があったので、撤収作業を行えないのが非常に心苦しいところです。
あと、心残りがあるとすると、ネットワーク的には本業の一つであるIPv6の接続性がいまいちだったということでしょうか。部分的につながったりつながらなかったりもあったようで、初日にきちんとトラブルシューティングをしておくべきでした。次回からはぜひIPv4以上にIPv6の接続性を大事にしてもらいたいということでしょうか。NOC活動としては、もう少し若い人たちとご飯を食べに行った方が良かったかなということぐらいでしょうか。