bakuchiku boardの長崎県立大学の岡田先生にインタビューしました。
岡田先生がJANOGに参加し、運営に関わっていく様になった経緯について教えて頂けますか?
(岡田先生)JANOGには社会人2年目ぐらいのころから参加していて、JANOG9くらいの頃だったと思います。 初めて参加した時は自分以外の人たちが仲良く楽しそうに交流している姿を見て、やる気を奮い立たせるために参加したのに逆にモチベーションが下がったりしていました。 ですが、何度か参加し次第に発表者になったり実行委員、広報委員長、プログラム委員長などをするようになり、そういった事を繰り返しするうちに人の繋がりが増えて運営に関わる様になりました。
学生とJANOGに参加するようになったきっかけなどはありますか?
(岡田先生)JANOGのホストをやってみたかったため、地元の企業などと協力してJANOG52のホストに手を上げました。カンファレンスは学生にとってコンパクトに学べる良い機会だと思ったので、ホストとして自由に学べる場を作りました。コロナでそういった機会が失われていたので、復活させたいという思いもありました。
実際にやってみると、ネットワーク技術を学ぶ以上に学生同士の繋がりなどが出来ていい活動だなということを実感し、今もこういった活動は続けています。
学生がJANOGに参加する事による狙いや期待することはありますか?
(岡田先生)学生を中心に集めていますが、JANOGの様なこういった場所では身分の差や社会的地位は関係なく
平等に扱われ、誰もが辛い思いをしないようにしてほしいと思っています。
技術も大事ですが、皆さんは尊重されるべき存在ということを理解した上で成長してほしいです。
それで更にコンピュータ、ネットワーク業界に興味を持ってもらえたらなと期待しています。
学生やJANOGに参加している人への何かメッセージなどはありますか?
(岡田先生)もし可能であれば、JANOGでの活動を継続してほしいです。いろいろな形で参加し続けてください。
これからコンピュータネットワークはより大規模になり、社会を支える重要な一員として、今よりもさらに重要になってきます。
これからネットワークの世界はもっと面白くなっていくでしょう。若い皆さんは、これからの30〜40年を頭が冴えた状態で見届けることができるので、本当に羨ましいです。
ネットワークが進化する過程を見てきた私たちの世代は、物理からクラウドまでの変遷を人生で経験してきました。そういう意味では、私も良い人生を送っているのかな。
今やネットワークにアクセスする事は人類の権利となってきていますが、皆さんにはその権利を維持する仲間の一人になってほしいです。

インタビューに同席していたNOC全体リーダーのLINEヤフー中川さんにもお話をお伺いしました。
中川さんはLINEヤフーで働くうえで、岡田先生のお話された事を意識してお仕事をされていますか?
(中川さん)そうですね、会社に入ってから、ミスが重大な影響を及ぼすことを意識するようになりました。
ミスをしたら大変な事になってしまいますが、この仕事をしないと誰も通信できなくなってしまいます。
事故を防ぐためにどうすれば良いかを考えながら仕事をしていますが、学生の頃にはその重要性が分かりませんでした。なので学生の方も研究室や学校に閉じこもっていると、そういった視点が見えてこないことがあると思うので
外に出ていろいろな活動をするのも良い事だと思います!
岡田先生、中川さん ありがとうございました!